ポマードもグリースも、名称が異なるだけで内容に大きな違いはありません。名称が複数に分かれている理由は諸説あるのですが、もっとも有力な説は1960年代の不良をさす“グリーサー”という言葉。
ポマードをたっぷりと髪になでつけ、自慢のリーゼントスタイルを仕上げていた彼ら“グリーサー”の存在が、のちにグリースという呼称になったのだそうです。もしも彼らが“グリーサー”と呼ばれていなかったら、ひょっとすると現代のグリースはなかった(あるいは、名称が違う)のかなと考えると、興味深いですね。
さて、そんなグリースですがここ数年でその知名度は上がり、すでに愛用しているなんて人も多いかと思います。
数年前から世界中でおきたクラシカルカルチャーブームに端を発しその流れから髪型も7:3やオールバック、刈り上げスタイルが流行り、必然的にポマードやグリースといったものが浸透した様に思います。こうしたヘアスタイルに仕上げるならば、おのずと髪のツヤ感であったり、適度なセット力であったりと選ぶべきスタイリング剤の方向性が決まってくるからです。
ツヤとセット力という点では、ワックスやジェルとかもポマードやグリースと同等ですが、扱いやすさの点ではポマードやグリースに軍配が。初心者の方でも手のひらで伸ばしやすく、再整髪しやすいという理由からポマードやグリースがおすすめなのです。
では次の機会にグリースを選ぶポイントについて書きたいと思います。
BALMAN The Barber